犬の大腿骨遠位端骨折 [News]
●チワワ ♂ もんた
「交通事故で後肢が折れた」と他院の先生よりご紹介いただきました。しかし、肝酵素が著しく上昇していたので、検査値が落ち着くまで紹介病院でしばらく治療して戴くことになりました。10日後の血液検査で肝酵素が正常に復したのを機に手術に踏み切りました。
●レントゲン写真
骨折は右大腿骨遠位部でした。損傷が激しく腹部の皮下出血と陰嚢の浮腫が著しく、骨折の近位端は鼠蹊部まで転移していました。
●手術
受傷後数日で手術を行いたかったのですが、上述のとおり肝障害のため11日間待機することになりました。今回の骨折は筋肉を突き破り大腿骨近位部が著しく前方へ変移し、癒着が始まっていたため整復に時間を要しました。
大腿骨外側にプレートを当て、6本のスクリューで固定しました。
●術後経過
術後3日目には痛みも無くなりました。ギブス包帯を通して過重と軽度の歩行が可能になりました。
関連タグ :
犬の前庭疾患と脳神経障害 [News]
●石松 11歳 ♂ パグ
「前庭疾患と脳腫瘍の可能性」と仮診断医を受け、ステロイドの服用を続けていたそうです。ときどき深夜に奇声をあげてのけ反る、気絶するなどの症状が散見されたようです。当院の飼い主さんの紹介で遠方より来訪されました。
●身体検査
身体検査では、肥満、鼻腔狭窄、軟口蓋過長、角膜の色素沈着、腹囲膨満、頭部の右傾斜、歯石(2+)、乾燥性角膜炎がリストアップされました。
●PSバイオレゾナンス測定
ベーシックな所では、高周波障害、酸化、食事・水の汚染、酵素不足、経絡の滞りが見つかりました。その他、甲状腺機能低下、副腎皮質機能低下、癲癇、アレルギーの異常も発見されました。
●調整と経過
レゾナンス治療と併せて、癲癇発作に適合する漢方薬を処方しました。
週一回、1カ月の波動調整を続けると、歩行もままならない状態が走れるように、傾斜した頭も正常位に復し、癲癇発作もなくなりました。その回復の速さに我々も飼い主さんも吃驚しました。そして、「石ちゃん可愛いね〜」と飼い主さんの優しい愛のある声掛けが功を奏したのだと思います。