犬の股関節脱臼(非観血的方法) [News]
●チュラ 柴 約2歳 ♀
10日前に突然足を挙げる症状があり、掛かり付けのドクターに受診、レントゲン撮影により股関節脱臼と診断を受けたそうです。手術で大腿骨骨頭を切除する必要があると言われ、他の手立てはないかと海を渡って遠くは四国から来院されました。
●非観血的整復
脱臼直後であれば整復しやすく、多くは外科手術をおこなわずに整復した経験がありましたが、10日以上経過したケースでしたので、電話を戴いた際には躊躇しましたが、「どうしても、ともかくお願いしたい!」と強いご依頼によりチャレンジさせていただくことになりました。
前方へ脱臼した左足を引っ張りながら回転し寛骨臼に戻しました。そして、バンテージで固定した後、綿の袋で覆いました。当日四国へ帰宅、遠方の為2週間後にお会いすることを予約いただきました。
●レントゲン撮影
既に診断は他院の結果をお聞きしていましたが、脱臼状態を把握(前or後)するために、レントゲンを撮影させていただきました。
●経過
2週間後に再確認のレントゲンン写真を撮影しました。ご都合により今回が最後の来院になるとお聞きしましたので緊張の瞬間でした。
結果は、上の写真の通り無事に整復されていました!
遠方よりご苦労様でした。
そして、その後順調の様です。
犬の鼠経部嵌頓ヘルニア [News]
●ダックスフンド ♂ 12歳
「お腹の片側が膨らんで吐き気が止まらない。」と緊急で来院されました。明らかに鼠径部(股)が著しく腫れて異常を漂わせるに状態ありました。超音波検査では、皮下に腸管と液体貯留がみられました、触診での痛みはありません。緊急手術も想定して血液検査を合わせて行いました。
●緊急手術
突然の嘔吐、片側下腹部の著しい腫れ、超音波所見から、鼠径部の穴(鼠経輪)から臓器が飛び出して戻らなくなった状況を仮診断して緊急手術をお勧めしました。かかりつけの獣医さんが居らっしゃるので迷われたのですが、一刻も早く手術することを強くお勧めしました。
●術後
夜の緊急手術でしたが、終わったのが12時前、それから目が覚めるのに長時間を要しました。血液検査における肝臓、腎臓パネルは異常なし、手術時間は中程度。血圧、心電図所見は良好、しかし、喉頭反射が出て気管チューブが抜けるまでまでが大変でした。監視しながら飼い主さんと一緒にその時を待ちましたが朝方6時になりました。数年に一度このような経験しますが流石に応えます。
翌日、2日目と嘔吐が続き心配しましたが、3日目には見違えるように元気になりました、しっぽを振って迎えてくれる姿を見ると疲れが一気に吹っ飛びます。めでたしめでたし。
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文鳥の肺炎と感想文 [News]
●ピー 文鳥 若齢
「昨日から元気がなく、プチプチと音がする」と重い呼吸状態で来院されました。
鳥は、触られることに敏感でストレスがかかりすぎると死んでしまうことさえあります。よって、今回は波動測定のみの結果に基づいて処方を行いました。
測定結果より細菌性の肺炎を疑い、細菌対応の漢方薬を処方しました。また、水と食事の汚染も存在していましたので改善をご指導し、保温を指示しました。
●1カ月後の再会
プチプチの音は無くなり、すっかり元気になった姿に感激、感動。また、水と食事の検査は問題もなくなり、飼い主さん共に満足のゆく状態でありました。
●飼い主さん感想文
ピーがうちに来て1週間経った頃、何度もおかわりしていたさし餌を3口ほどしか食べなくなりました。飲み込む時も目をつむってなんとなく痛そうな感じがしました。
そのうちに、喉の下辺りから、プチプチプチプチ…と弾けるような音がしだして、心配になったのでネットで『文鳥 プチプチ音』で検索。
トリコモナス症というワードか引っかかりました。
同じような症状で亡くなってしまった文鳥の雛のことを書いたブログを読むと、プチプチ音がしだした時はもう重症かもしれないとありました。
怖くなりすぐに広じゅうの動物病院に電話しましたが、どこも鳥を診てくれるとこはなく、呉のこちらの病院に行き着きました。いきなり電話したにも関わらず、電話口の先生のご対応がとても印象良く安心しました。
私は大人になってペットを飼ったことがなく動物病院も初めてで、全くの未知の世界で不安でしたが、地元の小児科のような雰囲気で親しみ易かったです。
フンの検査から肺炎であることがわかり、漢方とケイ素、電磁波から遠ざけることで治療していくことになりました。
電磁波はなんとなく体に悪いことは知っていましたが、鳥にこんなに影響するとは思わず、今回のことでとても勉強になりました。約1ヶ月後に再度来院。プチプチ音も全くしなくなり、肺炎は治っておりました。
この度は本当にお世話になりありがとうございました。またお世話になることがあると思いますので宜しくお願いします☆