広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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猫の気道閉塞 [News]

●約3カ月 ♀ Mix 名前はこれから
「数時間前から状態が悪く、どんどん弱ってきた」と時間外緊急で来院されました。確かに呼吸状態が悪く、体温は35度以下、チアノーゼ、虚脱がありました。緊急処置をしつつお話を伺いました。症状は急性で、電気コードを咬んだ形跡はありません、また普段から発作、特別な持病もないそうです、つい数時間前まで元気に遊んでいたと言われます。

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すると、黒い異物が頭をのぞけました。鉗子を使って喉の入り口に微かに見える物体を引っ張り出しました、最初は何者かよく分からず、恐る恐る触りましたが、その正体は服の飾りとなるボンボリだったのです。

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●麻酔の覚醒中
ご存知の通り猫の舌には、返しがついているので、引っかかるものが入ると口側に戻すことができません、その物体がたまたま喉一杯の大きさであり、摩擦抵抗が強かったので、喉まで入ったのですが、食道入口にかけて居座ることになり、呼吸困難⇒虚脱に繋がったのでした。

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●麻酔の覚醒30分後
喉から異物が取れると、血圧が上昇し、徐々に酸素飽和度も上がってきました。30分もすると鳴き声が聞かれ、全てが正常に復したのでした。

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間一髪で亡くなる危ないところでした。時間外でしたがスタッフが未だ沢山残っていので、良いタイミングで救命できたことは何より幸いでした。今後は、せっかく拾い上げた命ですから大切にして欲しいと願います。

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犬の膝蓋骨外方脱臼 [News]

●メロ トイプードル 6カ月 ♀
主訴は、「足を何か気にしていたが、日に日に状態が悪化し、足をつかなくなった」でした。訴えの後ろ足を検査すると、膝蓋骨が正常の位置にないことが分かりました。

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●膝蓋骨外方脱臼
患肢は加重ができない状態で、膝蓋骨(膝のお皿)が外方へ脱臼し屈曲したまま固定された状況です。小型犬では、先天的に膝蓋骨内方脱臼の発生が多いのですが、小型犬の外方脱臼は珍しいことです。

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●正常像(縦)
大腿骨の溝の上にお皿が乗っているのが分かります。

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●正常像(横)
正常では、大腿骨の前方にお皿が位置しています。

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●異常像(縦)
膝の真ん中から外れて外側にお皿が位置しているのが分かります。

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●異常像(横)
膝からお皿が外れているため、レントゲン上に見えません。
上の正常像と比較するとよく分かります。

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●手術
手術目的は、内方、外方共に膝蓋骨が付着する大腿直筋と脛骨粗面におけるラインを真っ直ぐに整えることが中心になります。

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●滑車溝の形成
重度の脱臼では、膝蓋骨が走るレールの溝が浅くなってるので、人工的に溝の形成を行いました。

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●関節包の切除
外側に膝蓋骨が脱臼することで、大きく伸びきった内側関節包の一部切除を行い縫合しました。反対側の内側支帯は、縫合せず解放のままとしました。

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冬子と命名 [News]

●たぶん3カ月 ♀ Mix猫
「歩けない」主訴で来院されました。動けない状態を見かねて奇特な方が保護されました。起立不能、中程度の脱水、ノミ3+、口腔粘膜蒼白、左肺後部に捻髪音が聞かれました。ヒゲは火で焼かれたのか、チリチリに縮んで短く変化しています。

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●レントゲン所見
肺音に異常があるので、レントゲン撮影を行いました。
心臓に異常がないことから、急性の細菌性肺炎と仮診断し、抗生剤の治療を5日間行いました。6日後のレントゲンでは、ほぼ炎症が治まり肺音も正常に復しました。

初日

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6日後

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●冬子と命名
保護した飼い主さんが、季節柄「冬子」と命名されました。10日後の経過は、食欲旺盛、右半身に麻痺は残るもチョロチョロと動き回って、逃げ足が速いそうです。いたずらされた故に障害が発生した可能せいがありますが、冬ちゃんは誰も恨むことなくリハビリに励み、今を精一杯生きています。今回、保護された飼い主さんの愛に感謝です。

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