広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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犬の胃内異物 [News]

●はち ♂ まるぽめ 6ヵ月
「昨晩10時ごろにヘアーゴムを子供と取り合いをしていて、丸飲みしてしまった!」と連絡がありました。
兎にも角にも来院していただくことにしました。

既に12時間以上経過しているので、胃の中には存在無く腸管へ進んでいることが考えられましたが、胃の触診では分かりませんでした。
次に、超音波検査で胃内の様子を観察しました。

胃の中は、通常の皺壁とは異なる様相でしたので、
内視鏡へ進む前に、嘔吐を促す段取りを進めました。

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●成功成功!
静脈注射数分後、
2回目の嘔吐で胃からヘアゴムが吐出されました。
異物の時にはいつもですが、飼い主さんが「出た〜!」と雄たけびを上げます。

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●満足&安堵
内視鏡処置になる前に吐き出せて何よりでした。
安上がりに対処できたことに飼い主さんと本人も非常に満足気でした。

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1度あることは、2度ある、
どうか身の回りには十分注意してくださいね!

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犬の股関節脱臼 [News]

●もも 8歳 トイプードル ♀
8日前から足を着かなくなった主訴で来院されました。
一人遊び中に「キャイ〜ン」と鳴きそれから足を着けなくなったが、
だんだんと着地できるようになってきたそうです。

よくあるのが「膝の十字靭帯断裂」です、診察前に周波数測定を行うと靭帯障害がピックアップされました。ターゲットを膝に絞って触診するも、膝の靭帯断裂の様相はありません?、身体検査を進めると大腿骨大転子と座骨が並んで位置しているのが分かり、さらに足の長さを比較すると明らかに右が短縮していました。
次に右股関節脱臼に絞ってレントゲンを測定しました。

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●レントゲン撮影
触診通り、右股関節脱臼でした!
右側(青矢印)は寛骨臼から頭側へ骨頭が外れていることが分かります、左側は正常関節です。

「周波数測定は、間違っていたのか!?」と疑問が沸きましたが、股関節の関節面にも円靭帯が付いているので、その靭帯損傷を反映した結果であったことに安堵、確信しました。

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●非観血的脱臼整復
非観血的整復法とは?外科処置を行わずに、脱臼を整復する方法です。今回は8日経過していたために、飼い主さんに可能性が低いことを伝えトライしました。
飼い主さん曰く「切るのは嫌だから、何とか入れてくれ〜!」。

私も切らずに終わらせたいのは山々ですが・・・。

3回ほどのトライで無事に関節カプセルに整復されました、その後は、骨頭内部に存在する組織を追い出すために大腿骨頭を押えながら関節を200回ほど動かしバンテージで固定しました。

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●処置後
整復後にレントゲン撮影を行い確認します。
バンテージで足が隠れているためレントゲンの結果が出るまでは心配です、しっかり股関節が整復されている状態を確認して(→黄色)、
「おっしゃー!、成功、成功〜🎶」と喜び胸をなでおろします。

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その後は、1週間後に再度レントゲン撮影を行い確認、そして、約2週間固定を続けバンテージ除去後はリハビリを開始します。

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犬の耳血腫 [News]

●チャコミ ♂ 15歳 Mix
「耳が膨らんできた」主訴で連絡が入りました。

拝見すると見るからに左の耳血腫(じけっしゅ)でした。
耳血腫とは、耳の皮膚と軟骨の間に血液がたまることで、
耳が膨らんだ状態になります。
状況は様々ですが、多くの例では耳がパンパンに膨らんで来院される(↓写真)ケースが多く、原因は、「自己免疫疾患、あるいは、アレルギー疾患による外耳炎で耳をしきりに振ることにより血管が破城して血が溜まる」とも言われますが、はっきりしたことは分かっていません。

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●治療
内科療法と外科療法、あるいは放置療法(大きく膨らんだ場合には、痛みがあるので無理)があります。
内科療法では、長時間型のステロイド注射で治りますが、私個人的には、老犬には特に活性酸素を大量に発生させる人工長時間タイプのステロイドは使いたくありません。

今回は、飼い主さんとの話し合いにより外科手術で対応することにしました。腫れた耳の内側の皮膚と軟骨の一部を切除して、中にたまっている血腫を除去し、膨れ上がり空いてしまった隙間を上下で合わせる縫合を行います。

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●術後
開けた隙間からでる血液をスポンジに吸収させ、定期的な包帯交換を行います。

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●抜糸後
約10日後に抜糸を行い終了です。
チャコミは、アレルギーが存在するので引き続き食事管理を継続していきます。

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