院長コラム
日本獣医三学会 [院長コラム]
●山下獣医師発表
この度、山下獣医師が島根県で行われた獣医三学会で発表を行いました。内容は「腹腔鏡下偽膜性腎嚢胞切除術の一例」です。腎臓周囲に偽膜を形成した猫に腹腔鏡を用いて、通常ならば10cmの切開が必要なところ、5mmの切開創3ヶ所で行うことができた。さらに、肝臓の異常を伴っていたため、本来10cm以上の切開が必要なところを、同じ切開創から肝臓を採取し検査を行うことができたという内容です。
我々人間も検査、手術において痛みが少ないに越したことはないのは言うまでもありません。今回の発表のように、腹腔鏡を用いて検査および手術をすることにより、従来の大きな切開創ではなく、小さな切開創から同様あるいはそれ以上の検査、手術ができることは、とても有意義なことだと思います。
●腹腔鏡検査および手術の欠点および利点
<欠点>
-費用がかかる
-人手が必要
-手技に熟練を要する
<利点>
-痛みが少ない
-回復がはやい
-臓器の乾燥が少ない
-同時に多臓器を小さな創から観察、手術ができる
-術後に切開創からの臓器脱出の心配がない
●山下獣医師感想
腹腔鏡検査および手術は、必ず皆様にお役に立てるシステムであることを確信しております。これを機会にもっと、もっと適応例の範囲を探り、皆様のお役に立てるように精進してまいりますので、ご期待ください。
島根県 有福温泉 [院長コラム]
●有福温泉
島根県の名湯有福温泉の起源は西暦650年と古く。インドの僧により発見されたと伝えられ、その後、1334年、霊場山福泉寺が開山。寺は共同湯「福の湯」を開き、里人の難病を癒したと言われています。地域のみならず、全国的にも名湯と言われる温泉の一つである。
●昔の写真
当時の観光客が懐かしいボンネットバスで有福温泉を訪れている様子です。
●有福温泉外湯
有福温泉には、皐月湯、やよい湯、御前湯の3つの外湯があります。どれも泉源は異なるそうです。この写真は、皐月湯です。皐月湯の前を通り過ぎて急な階段を上がると御前湯に到着します。
●やよい湯
皐月湯と同じ規模です。
次回は、この2つ泉質の違う外湯に入ってみたいと思います。
●御前湯
道すがら皐月湯から出てきたお父さんに質問しました。「どこの湯が一番ですか?」「そりゃお前、御前湯だわ!」「どうしてお父さんは、皐月湯を選んだのですか?」「そりゃお前、足が悪くて御前湯まで上がれん者もおるのよ!」と。という訳で今回は、御前湯を選びました。確かに、御前湯は、一番上に位置して、急な階段を上がっていかなければなりません。この度のシルバーウイークでかなり混んでいたため、浴室の写真が撮影できませんでしたが、清潔で綺麗な脱衣所、温度は熱め、42度はあると感じました。湯船の配置は中央で、洗い場との関係が今ひとつと感じました。しかし、一番大事なのは、泉質です!
●番台
入場券を購入して、中央の番台の笑顔の可愛い、優しいおばちゃんに手渡して入浴します。珍しいレトロのこの形、そして、陶器のレンガ作りの外観が気に入りました。泣き叫ぶ乳飲み子と入浴したお父さんが四苦八苦。見かねた番台の叔母さんが子供を預かり面倒をみている姿は、心が温まりました。体と心が温まる田舎の名湯なのです。
●公衆便所
便所は、施設内にはなく外にある公衆便所を利用します。一見、外湯と間違えそうなたたづまい。
●泉質
ゆっくりじっくり浸かるのを信条としている私にとって、温泉津温泉程ではないですが、温度が高めなのが残念でした。しかし、出たり入ったりしながら約1時間頑張りました。俵山温泉と同じような疲れを憶えるので、泉質はかなり濃度が高いと思われます。またアルカリ性なので、肌がつるつるになります。この点は、隣の美又温泉とも似ていると感じました。湯から出た後も、いつまでもポカポカと言うよりも体が熱く汗ばむ感じです。湯は無味無臭、飲水は、不可が残念。この写真は、浴室からあるれた源泉が下の川に流れる様子です。
●薬師寺
御前湯の上の急な階段を上がると、薬師寺があります。小さくさびれていますが、ちょうど地元のおばちゃんと笑顔ですれ違いお参りをさせて戴きました。この素晴らしい日本の伝統に感謝!
●温泉街
温泉街を比較すると「俵山>温泉津>有福」の順で小さく、将来が心配されます。中国地方の名湯の一つをいつまでも大切に保存するためには、多くの皆さんに訪れて、宿泊してもらわなければならないと思います。
シルバーウイークにかかわらず、人出はなく閑散と見える様子。
●総評
さすがに名湯、確かに効能は高く私の首の痛みも80%回復しました。しかし、結構つかれる(温泉効果)ので、その後車で帰るのが辛く感じます。次回はゆっくりと宿泊しながら堪能したいと思います。外湯(共同風呂)を持つ温泉場は、現在、少なくなったと聞きます。やはり、大昔から自然に湧き出た共同風呂を持つ温泉地が本物だと思いました。
●いつもの「ゆるり」
毎度、島根帰りに立ち寄るいつもの「ゆるり」で一時を過ごします。地物の旬の食材をいただだけることに、思わず感謝してしまいます。また、偶然にも私が7年前に広島でカイロプラクテックを習っていた頃の仲間に出会い、旧交を温めることもできました。この素晴らしい偶然に感謝。
●アユ、サザエ、栗!
他にも揚げ物、茶碗蒸し、土瓶蒸し、ご飯、デザート等があったのですが、最初だけ撮影してその後は食べることに夢中になり、写真が残らないのがいつものパターンで残念です。この写真も少し食べてしまった後に気づいたので、既にエビは尾しか残っていません。(スイマセン)
●湯治
「手が、腰が曲がるほど懸命に働いて、そして、湯治に訪れ元気になって再び帰省する」という日本の伝統文化を少し感じられるようになった気がします。私も、世のため、動物のため、人のために働き、疲れたら体を湯に委ね、湯治から復活のエネルギーを戴きなが、元気に働きたいと思います。しかし、少なくとも7日間は欲しいですね〜。
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鮨の小樽 [院長コラム]
●ニセコ〜小樽へ
ニセコでホテルを含めて3件のお湯を堪能しました。残すところ最後の目的である、おいしい鮨を頂くだけになりました。「レッツゴー、小樽!」
●小樽鮨
リーズナブルで、地元の人が利用する人気店を調べて、期待に胸を膨らまし、颯爽と出かけました。6時ごろに入店しましたが、既にお客さんがそこそこ入っています。「う〜ん。よしよし、期待できるぞ〜!」ネットで事前に調べておいた、お店の名前がついた鮨を注文。これには、土瓶蒸しも付いていて非常にお得の様です。「銀鱈も最高!」と情報にはありましたので「銀鱈もお願いしま〜す!」と伝えました。さあ、待ちに待った小樽逗子!
「・・・・・・。」しかし、残念ながら私の地元の回転寿司以下(地元の回転寿司は、なかなかいけるのです)。銀鱈を注文するもなかなか来ないし、味も感動するものではありませんでした。ものすごーく損をした気になり、せっかく楽しみにしていた小樽の鮨が台無しです。口直しに他にもう一軒いきたくとも、量があるので、腹が一杯です。どうしようもない状態で足早に店を後にしました。(ちなみに、お店の人は誰一人送ってくれません)そして、二度と行かないことを誓ったのでした。
●天狗山赤沼龍神社
翌日、敗者復活に掛けて、朝早速に11時半に別の鮨屋さんに予約を入れました。予約時間までの間、市内の天狗山へ登りました。ローウフェイ約5分で頂上へ到着。ちょうどその日は関係者が地鎮祭をされていましたが、許可をえて神社参拝。
●弘法大使像
続いてお隣の弘法大師像へ「私は、わざわざ広島から、こちら小樽に美味しいお鮨を戴くためにやってきました。どうかお力をお貸しください。」とお願いしてしまいました。
●小樽全景
天狗山から小樽の町を一望できます。
●小樽鮨2件目
予約の11時半ピッタリに到着。昨晩があまりに悲惨だったので「今日こそは!」と、飛行機の時間を気にしながらの再チャレンジです。前日と同じく店の名前の付いたセットを。そして、昨日と同じく「銀鱈もくださ〜い。」と注文しました。弘法大師の御利益?のお陰で「ここの鮨」見事に美味しかったです。ウニも最高!シャコも子がしっかり付いていて最高!銀鱈は、残念ながらあわてて食べたしまったために撮影を忘れてしまうほどでした。
●鰊(にしん)に興奮!
まだ頂けそうなので目に止まった鰊(にしん)を注文しました・・・・しかし、品切れとの返事でした。数分後、1匹だけあるけどどうするか?と確認されました。「もちろん是非、お願いしま〜す。」しばらく待つと、ジュウジュウ言いながら鰊が到着。
北原ミレイの名曲、石狩挽歌を思い出しながら初めての鰊に挑戦です・・・・「海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると〜♪」中骨を取って、後は頭から全て食べれますよと指導を受けて早速、頭からかぶりつきました。「ううううまい!」油は乗っているし、身は締まっているし最高です!地元のニシンは小さくて、このニシンは、ロシア産で、北方四島周辺で採れるそうです。不謹慎にもここで四島返還を忘れてはならないと思いました。私は、銀鱈より断然「鰊」が気に入りました。この鰊を食べ終わって幸せは絶頂に達したのでした・・・・。
●絶品プリン!
上手い鮨と上手い鰊を戴いたので、同じく壁に貼ってある「食後にプリンをどうぞ!」が気になりだしました。このお店ならば間違いないと信じて迷わず注文。「う〜ん。鮨屋さんでこんな素朴で美味しいプリンを戴けるなんて、幸せです。」
●総評
小樽は、わが町呉と同じく山と海に囲まれた緑の多い、そして、魚の美味しい魅力ある町でした。反省すべきことは、インターネットの情報を鵜呑みにして店を選ぶべきではない、また、宿泊先の関係者からも情報を入手して店を選ぶ参考にすることは失敗を防ぐ大切な予防手段だと思いました。残念ながら美味しい鮨屋さんは、ホームページに名前を出すのは控えさせてくれと断られました。これ以上、忙しくなるとお客さんに迷惑がかかるからとのことで、プロとしての意識を共感しました。また、すぐにでも行きたいお店を見つけ感動、感謝。