院長コラム
2009年10月04日(日)
島根県 有福温泉 [院長コラム]
●有福温泉
島根県の名湯有福温泉の起源は西暦650年と古く。インドの僧により発見されたと伝えられ、その後、1334年、霊場山福泉寺が開山。寺は共同湯「福の湯」を開き、里人の難病を癒したと言われています。地域のみならず、全国的にも名湯と言われる温泉の一つである。
●昔の写真
当時の観光客が懐かしいボンネットバスで有福温泉を訪れている様子です。
●有福温泉外湯
有福温泉には、皐月湯、やよい湯、御前湯の3つの外湯があります。どれも泉源は異なるそうです。この写真は、皐月湯です。皐月湯の前を通り過ぎて急な階段を上がると御前湯に到着します。
●やよい湯
皐月湯と同じ規模です。
次回は、この2つ泉質の違う外湯に入ってみたいと思います。
●御前湯
道すがら皐月湯から出てきたお父さんに質問しました。「どこの湯が一番ですか?」「そりゃお前、御前湯だわ!」「どうしてお父さんは、皐月湯を選んだのですか?」「そりゃお前、足が悪くて御前湯まで上がれん者もおるのよ!」と。という訳で今回は、御前湯を選びました。確かに、御前湯は、一番上に位置して、急な階段を上がっていかなければなりません。この度のシルバーウイークでかなり混んでいたため、浴室の写真が撮影できませんでしたが、清潔で綺麗な脱衣所、温度は熱め、42度はあると感じました。湯船の配置は中央で、洗い場との関係が今ひとつと感じました。しかし、一番大事なのは、泉質です!
●番台
入場券を購入して、中央の番台の笑顔の可愛い、優しいおばちゃんに手渡して入浴します。珍しいレトロのこの形、そして、陶器のレンガ作りの外観が気に入りました。泣き叫ぶ乳飲み子と入浴したお父さんが四苦八苦。見かねた番台の叔母さんが子供を預かり面倒をみている姿は、心が温まりました。体と心が温まる田舎の名湯なのです。
●公衆便所
便所は、施設内にはなく外にある公衆便所を利用します。一見、外湯と間違えそうなたたづまい。
●泉質
ゆっくりじっくり浸かるのを信条としている私にとって、温泉津温泉程ではないですが、温度が高めなのが残念でした。しかし、出たり入ったりしながら約1時間頑張りました。俵山温泉と同じような疲れを憶えるので、泉質はかなり濃度が高いと思われます。またアルカリ性なので、肌がつるつるになります。この点は、隣の美又温泉とも似ていると感じました。湯から出た後も、いつまでもポカポカと言うよりも体が熱く汗ばむ感じです。湯は無味無臭、飲水は、不可が残念。この写真は、浴室からあるれた源泉が下の川に流れる様子です。
●薬師寺
御前湯の上の急な階段を上がると、薬師寺があります。小さくさびれていますが、ちょうど地元のおばちゃんと笑顔ですれ違いお参りをさせて戴きました。この素晴らしい日本の伝統に感謝!
●温泉街
温泉街を比較すると「俵山>温泉津>有福」の順で小さく、将来が心配されます。中国地方の名湯の一つをいつまでも大切に保存するためには、多くの皆さんに訪れて、宿泊してもらわなければならないと思います。
シルバーウイークにかかわらず、人出はなく閑散と見える様子。
●総評
さすがに名湯、確かに効能は高く私の首の痛みも80%回復しました。しかし、結構つかれる(温泉効果)ので、その後車で帰るのが辛く感じます。次回はゆっくりと宿泊しながら堪能したいと思います。外湯(共同風呂)を持つ温泉場は、現在、少なくなったと聞きます。やはり、大昔から自然に湧き出た共同風呂を持つ温泉地が本物だと思いました。
●いつもの「ゆるり」
毎度、島根帰りに立ち寄るいつもの「ゆるり」で一時を過ごします。地物の旬の食材をいただだけることに、思わず感謝してしまいます。また、偶然にも私が7年前に広島でカイロプラクテックを習っていた頃の仲間に出会い、旧交を温めることもできました。この素晴らしい偶然に感謝。
●アユ、サザエ、栗!
他にも揚げ物、茶碗蒸し、土瓶蒸し、ご飯、デザート等があったのですが、最初だけ撮影してその後は食べることに夢中になり、写真が残らないのがいつものパターンで残念です。この写真も少し食べてしまった後に気づいたので、既にエビは尾しか残っていません。(スイマセン)
●湯治
「手が、腰が曲がるほど懸命に働いて、そして、湯治に訪れ元気になって再び帰省する」という日本の伝統文化を少し感じられるようになった気がします。私も、世のため、動物のため、人のために働き、疲れたら体を湯に委ね、湯治から復活のエネルギーを戴きなが、元気に働きたいと思います。しかし、少なくとも7日間は欲しいですね〜。
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22時57分