院長コラム
大分県 明礬温泉 岡本屋と鶴寿泉 [院長コラム]
●明礬温泉は別府8湯の一つですが、8湯の中で最も標高の高い温泉です。ということはそれだけ濃度が高いとも言えます。今回は大分県別府市、明礬温泉の中でも老舗旅館岡本屋さんにお世話になりました。歴史のあるたたずまいで、陛下がお泊りになった部屋は落ち着きのある雰囲気でした。
●泉質
スカイブルーの単純酸性硫黄泉。特に外の露天は、赤川温泉と同じく神秘的です。飲泉もできますが、かなり酸が強い気がしました。適応は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、冷え症など。
込み合う時期は、立ち寄りができないそうです。
電話で確認してください。0977-66-3228
●地獄蒸し
別府の料理といえば地獄蒸しが有名です。地熱で肉、野菜などを蒸して「ほっこり」と戴く料理は心も体も暖まります。しかし、卵以外のその美味さは食材が支配するので、良い食材を使用しているところを選ぶ必要があります。岡本屋の地獄蒸は、70点というところでした。しかし、岡本屋の手づくりロングセラーの地獄蒸しプリンは美味しくて思わずお代わりしてしまいました。
●鶴寿泉(かくじゅせん)
こちら、岡本屋のすぐ隣にある共同湯です。朝の一番風呂に入るべく、5人ほどが並び6時の開錠を待ちました。お地蔵さんに感謝を申し上げ、さい銭して入場。
勇んで入ろうとも熱過ぎる(>60度)。常連のおじさんからと手ほどきを受けて、皆で水で薄めてかき混ぜて待つこと5分。
●泉質
やや白みがかった酸性湯(PH1.7)、岡本屋とおなじく硫黄の香りが漂います。常連のおじさんが「あんたはどこに泊まっとる?」「岡本屋です。」「んじゃあ、ここに入ることはない、ここの湯は岡本屋から分けてもらっとるんよ。」でした。しかし、独特なローカルな雰囲気は、鉄輪温泉と似た味わい深い忘れられない湯の一つになりました。
泉質 ★★★
接客 ★
食事 ★
長野県 渋温泉 [院長コラム]
●渋温泉 温泉街
新幹線長野駅から車で約1時間。昔の雰囲気がしっかり残る情緒のある温泉街でした。沢山あるまんじゅう屋さんからは蒸気が噴き出し、温泉街の雰囲気を盛り上げています。
●大湯
九つある湯の中で唯一立ち寄りができる湯です。残念ながら他の湯は泊り客と地元の方しか入浴できないシステムになっています。以前は、どの湯も解放していたそうですが、立ち寄る若者のモラルの欠如により現在のシステムになってしまったことは悲しいことです。
泉質 ★★★
●5番の湯
大湯とは泉質が全く異なり、ここは脊椎に良い湯と言われます。確かに首の悪い私の体は、10分もすると背骨が元の正しい位置にもどり、体がすっかりとほぐれるのが分かります。
高温の為、湯船から出るときには注ぎ口に板を挿入しておかなければならないルールがありました。この雰囲気、なんとも大分の鉄輪温泉に似ています。
泉質 ★★
●お墓参り
長野県松代市には、硫黄島守備隊総指令官・栗林忠道中将が寝むるお墓があります。「国の為 重きつとめを果し得で 矢玉尽き果て 散るぞ悲しき」の歌を残して最後の最後まで、我々の為に戦い抜かれました。我々の今があるのも先輩方のお蔭であることに感謝の誠を捧げてまいりました。
島根県 池田ラジウム鉱泉 [院長コラム]
●三瓶山周辺に位置する湯治宿の一つです。建物は改装されてとても綺麗になっていました。電話で「人が入っていなければはいれますが・・・・。」と立ち寄り湯ができることを消極的な返事で確認して向かいました。今回は、大勢で行ったせいか「うちは湯治宿なので、湯船は小さいし、入れても3名です。大勢なら他所へいったらどうですか!」と言われました・・・・いやいや自称温泉ソムリエは、こんなことでは引き下がれません。「湯を楽しみにきたので、湯船が一つであろうと、狭かろうと、入らせていただきます!」・・・・しかし、おばあちゃんが先客で入っていたので、豪華な休憩室で暫く待ってからいただくことにしました。
●湯船
電気がつかないのでしょうか?薄暗い環境の中、ボイラーかと勘違いした蓋を開けて湯船を確認しました。薄緑色に濁った湯です「いいね〜♪」、肌触りは悪くありません。湯船中央のコックをひねると冷泉が注ぎこまれ、寒くなったらボイラーを稼働させて温めるシステムです。ラドンの含有量は全国トップクラスで、リウマチ、皮膚病、神経痛などに効果があるそうです。
●飲水場
施設に入る手前に、飲水場があります。半分に割れた小汚いプラステックの柄杓に驚きながらも、ためらわずに戴きました。無味無臭、しかし、かなりの炭酸含有量でびりびりします。「うん、これは美味い!」
●感謝
飲水場横に鎮座していらっしゃる仏様にご挨拶を申し上げて宿を後にしました。「いつまでも、この形を残してください。今日は有難うございました。また、来させていただきます。」