広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

RSS1.0


実習生感想文 [News]

石崎院長先生を始めスタッフの皆様五日間ありがとうございました。お忙しい中実習を受け入れていただき、また多くのご指導賜わり感謝申し上げます。

 大学の実習とは異なり、実際の現場で実際の症例をもとに学べる動物病院での実習は、とても充実したものとなりました。
これまでに座学で学び詰め込んできた知識を総まとめしているようで、毎日が様々な教科の復習と予習の繰り返し、といった様な内容の濃い日々でした。その中でもとくに獣医師は、常に物事を客観的に見極めながら対応していかなければならない、という事を学ばせていただきました。

 動物病院の獣医師は、客観的に物事を見極めながらオーナー様の主訴をじっくり聴いて診察を進め、周りのスタッフにも迅速かつ的確な指示を出し、検査結果をもとに診断および治療方針を決めた上で、症状や病態とを関連づけながら説明を行わなければならない。

画像(292x330)・拡大画像(379x427)

そして何よりも、痛みや不安を抱えている動物やオーナー様に対して親身に接しながら信頼関係を構築し、十分に理解および納得してもらえる良質な獣医療の提供を心がけなければならないと強く感じました。

さらに、院長先生を中心とした周りの先生や看護士の方々の真実・正直・愛のあるチームワーク獣医療もとても勉強になりました。
大学での臨床科目はこれから本格的に始まるので、実際の臨床現場で経験したことを糧に、これからも勉学に励み国家試験合格目指して努力していきたい思います。

改めて、今回実習を受け入れて頂いた院長先生および指導して下さった先生やスタッフの皆様、五日間ありがとうございました。

北里大学獣医学部獣医学科 中田浩美

  一記事表示

ハムスターの外傷 [News]

●ゆめ 1歳 ジャンガリアンハムスター
「骨折している!?」の主訴で来院されました。
拝見すると、どうやら何らかの原因(ゲージに足が引っかかるなど)により皮膚が裂け、それを気にして皮膚の直下の骨をかじってしまった様が想像されました。

画像(330x185)・拡大画像(640x360)

●麻酔、縫合
麻酔科下で詳細を観察(やはり、骨説は有りせんでしたが、膝の骨が一部欠損していました)し、急ぎ消毒、縫合を行いました。彼らは強靭な歯を持っているので、縫合後のプロテクトにいつも苦労します。

画像(330x185)・拡大画像(640x360)

●2週間後
抜糸を予定していましたが、縫合糸、プロテクター共に跡形もなく無くなりましたが、縫合部分は幸いにも綺麗な様相を呈していました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

手術当日は、患肢を延ばしたままであったため、神経損傷も考えられましたが、2週間後はすっかり正常位置に戻りました。元気よく歩く姿に安心しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

  一記事表示

犬の膀胱漿膜膿疱 [News]

●コーギー 14歳 ♂去勢済み ハッピー
「尿がでにくい」主訴で来院されました。病歴は、かなり長く5年前から血尿が続く症状に対して、抗生物質、止血剤、ステロイド、キノコのサプリメントを出してもらっていたそうです。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

まずはスクリーニングとして身体検査、一般血液検査、尿検査、超音波検査の了解をいただき病状把握に努めました。
血液検査の結果は、肝臓酵素の上昇、コレステロールの著しい上昇以外は正常でした。尿検査では軽度の血尿が見られました。続いて主訴である泌尿器系を超音波検査を行いました。

●超音波1
膀胱が2つ存在するかに見えます。前立腺偽嚢胞が頭に浮かびましたが・・・・。

画像(330x246)・拡大画像(640x479)

●超音波検査2
別の日の検査では、膀胱内?に紐状の仕切りらしき物が見られました。偽嚢胞は、容量が尿の量に左右されることがないので・・・・となると別の先天性の問題があるのか?とも考えらます。

画像(330x246)・拡大画像(640x479)

●開腹
膀胱周辺の異常であることは間違いないので、試験的開腹で対応させていただく事をお願いしました。

膀胱頚部に薄い膜に覆われた袋状の物が見つかりました。当初は前立腺偽嚢胞と仮診断して開腹に臨みましたが、宛てが外れました。その袋の発生は前立腺からではなく、膀胱に隣接していることがわかりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●鈍性剥離
膀胱に付着している状況を明確に把握するために、周辺組織の鈍性分離を行いました。よくよく観察するとその袋はどうやら膀胱の一番外壁を構成する漿膜であることが分かってきました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●漿膜切開
尿道から挿入したカテーテルで尿を吸引しながら観察した結果、膀胱と繋がっていることが想像されました。次に漿膜を切開し、その内部をかんさつすると1mm未満の小さな穴が開き、その穴から尿が漏れ出ていることが分かりました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●包縮
膀胱を縫合後、膨らんだ漿膜の袋を縫い縮めました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●術後
尿道カテーテルを膀胱まで挿入して、閉鎖回路を繋ぎ3日間維持しました。翌日は血尿が著しく排出皿心配されましたが、カテーテル抜去の4日目には、血尿が見られなくなりました。10日後の再診では、尿が順調にでるようになったと喜んでいただき一安心です。

1ヶ月後の来意時は、「尿が気持ちよく出るようになった!」と喜んでいただきました。以前の薬は一切中止し、現在は良質な水と良質な食事に変更して酸化した体の改善に努めています。

●2か月後
「尿の出」は、5年前の状態に戻り、すっかり良くなったそうです。せっかく尿の出が良くなったので、身体の総合的な診断を行い、未病を認識して臓器障害が出る前に改善し、快適な余生を過ごして欲しいと思います。

画像(330x257)・拡大画像(473x369)

ということで話が進み、未病の総合診断としての検査「@エネルギー有無A経絡障害B電磁波の影響C酸化状態D有害物質の有無E生理活性物質の不足F酵素不足など」を行うことになりました。


関連タグ :

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]