神話を訪ねて 稲田(いなだ)神社 [院長コラム]
●稲田神社 島根県仁多郡奥出雲町稲原354
祭神は、クシナダヒメ。
スサノヲノミコトは、高天原を追放され肥の河上鳥髪の地、現在の鳥上(とりかみ)に降り立ちクシナダヒメと出逢いヤマタノオロチを退治しました。 その後、スサノヲノミコトの正妻となったクシナダヒメを祀った神社です。
クシナダヒメは足名椎命(アシナヅチ:父)、手名椎命(テナヅチ:母)の8人の娘の最後に残った娘で、ヤマタノオロチの生贄にされるところを、スサノヲノミコトにより助けられました。
●ゆかり庵
その社務所では、100%そば粉の手打ち蕎麦がいただけます。太目で歯ごたえがある蕎麦ですが、私の好みではありませんでした。しかし、地元の仁田米で握る「おむすび」は味わい深かったです。なんでも地元の水が美味しさを引き立てるそうです。
22歳猫、慢性腎不全の維持療法 [News]
●みゃー ♂ 22歳
多くの猫は高齢になると慢性腎不全になります。22歳、みゃーも漏れなく慢性腎不全になりました。維持療法の中心は、腎臓の機能不全で水分保持ができないことを支えることです。脱水があれば定期的な補液が必要で、電解質異常(特にリン)を管理(食事療法、リン吸着剤)することが重要です。
●補助療法
エネルギーの経穴である「腎兪:じんゆ」を中心に鍼を刺し温めます。みゃーちゃんは余りに痩せているので、針が刺しにくく膀胱系の経絡に沿ってレーザを行いました。そらから、3日〜7日に一度のオゾン療法、そして、自宅で身体を温める(蒸しタオル療法、温灸療法)を行っています。
慢性的に進行した腎臓は元には戻りませんが、進行を少しでも遅くする維持療法は、定期的に継続することが肝要です。
”みゃーちゃん、目指せ25歳!”
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犬の総胆管の閉塞 [News]
●プードル ♂ ケン 7歳
「いつも凄く元気なのに突然勢いがなくなった・・・」の主訴で来院されました。身体検査では、発熱、黄疸、脱水。血液検査では、著しい炎症、肝酵素異常、白血球増加がありました。急性膵炎を仮診断し、点滴に蛋白分解酵素阻害剤を混ぜて投与することにしました。
●超音波所見
総胆管のサイズは、犬<3mm(通じ生みえない)猫<4mm(通常見える)です。ケンちゃんのサイズは4.5mm有りました。総胆管の閉塞は、膵炎、胆管結石、腫瘍などが考えられます。早速、調べた膵炎の検査値は正常でした。となると胆嚢内で影を引く結石らしき像が気になりました。
●治療変更
急性膵炎を仮診断して進めていましたが、特異検査では結果は陰性でした。次に総胆管閉塞を考慮して、胆嚢の収縮を促進する薬に切り替えました。
●2週間後
肝酵素、炎症、黄疸値が全てが下がりつつあり、普段と変わりない状況になりました。胆管サイズも正常にもどり、胆嚢内の結石らしき像はなくなっていました。引き続き超音波で経過を追いながら完全回復まで定期的に来院いただく予定です。