広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

院長コラム

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2009年05月13日(水)

「愛する家族のために」 中国新聞コラム [院長コラム]

●広島の整形外科医の先生よりご紹介を受け、5月12日 中国新聞夕刊「コラム」に私の思いを掲載させていただきました。以下、全文です。

●「愛する家族のために」
[動物にも人間と同じ検査、手術を !」と思い立ち、日本の医学部、アメリカの獣医大学を訪ね、腹腔鏡下検査、腹腔鏡下外科手術を始めて6年が経過した。目的は、検査による確定診断と痛みの軽減である。

動物は痛覚も人間と同じだが、状況判断ができない分、不安感が高じて痛みに敏感になる場合もある。腹腔鏡手術の小さな切開創であれば、痛みそのものを大幅に軽減できる。腹腔鏡検査はわずかな切開だけで確実な診断に結びつき、飼い主の抵抗感も少ない。今後、人間の最先端医療が動物に応用されさらなる進化が期待される。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

5月11日掲載

しかし、私にとって最重要課題は予防医学である。生体にとって一番大切なのは、病気にならないことである。そのためには、自己免疫力を低下させないことであり、食事がそれを可能にする。この小さな家族が肉食獣であることを忘れず、遺伝子に沿った食事を与えること。正しい食事は腸を労わり応援する。血行も大切。流が止まれば水は腐る。運動により血液を細部までしっかりと送り、老廃物を流し出す。

また、その無償の愛で飼い主の心をいやす反面、飼い主だけをみつめ寄り添う彼らは、飼い主の負のダメージをその身に受け取ってしまうことをも理解し、心のケアを忘れてはならない。今後、人間がどのような飛躍を遂げようとも科学の進歩を過信することなく、自然の摂理に従う動物たちの生き方を私達自身も見つめ直す時期がきているのではないだろうか。

広島県呉市 石崎動物病院 石崎俊史

09時03分


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