広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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よくぞ、返ってきた! [News]

引き続き足先の事故です。

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●エルダ2 ♀ 日本猫
1ヶ月間行方不明になっていたそうです。ある日、飼い主さんが外で「カシャーン、カシャーン」という金属音に驚いて外に出てみると、久しぶりのエルダです。嬉しさもつかの間、何とエルダの足には大きなワナが着いているではありませんか。それを着けたまま、ズルズルと引きずりながら帰ってきたのでした。また、それからがまた大変でした。その罠は、大人3人がかりでも外すことが困難で、特殊な機械を使わないと外れなかったそうです。

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●残念ながら・・・・。
時間がかなり経過していたと思います。既に血行を失った足先ははれ上がり、色が悪くなっていました。3本の指と本体との連絡は骨だけです。これからまずは壊死するだろう部分をの行方を見守り、落ち着いてから手術を行う予定です。

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●外科手術
入院から14日目。残った指先で、術後に足をできるだけ自然に着けるように形成手術を行いました。既に2本の指先は落ち、残り1本の爪と付随する骨を除去し、僅かに残るその皮膚とパットを利用して足先に貼りつけました。

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●切除した骨と爪
残念ながら3本の骨と爪を除去しました。

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●残された指先
幸いにも薬指の指先が残ったので、この僅かな皮膚とパットを利用して形成することにしました。

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●形成後
足先にクッションが無いと常に損傷が生じます。薬指のパッを足先に移動しました。これから周辺の皮膚が伸びるのを待ち、足の裏にパットを追加移植して、多少の形成を加えることになるとおもいます。乞うご期待。
続く・・・・。


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何者に咬まれたのか??? [News]

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●日本猫♀チーコ12歳
1ヶ月前から、家の中(室内)に狸でも狐でもない動物がウロウロしていたそうです。

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治癒しない1カ月後

●穴ぼこだらけ
そんな中、その者か、あるいは他の者にやられたのか、手の甲が穴ぼこだらけになり、いつまでたっても治らなくなってしまったそうです。

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●排液チューブ装着
裏と表を合わせると12カ所ほど穴が開いていました。猫の喧嘩にしては、細かすぎる穴の開き方です。1ヶ月も経つというのに手の甲は、変色し壊死しそうな状況です。

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●足の裏側
裏に一本。全部で5本の排液チューブを装着しました。甲の状態が心配です。

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●順調
排液により思ったより順調な経過をたどりました。この写真は2週間後です。現在も、その何者?の室内での目撃情報があり、ウロウロしているそうです。くれぐれも気をつけてくださいね。とりあえず、完治オメデトウございます!それにしてもその正体は何でしょうか???

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腹側の大きな腫瘍 [News]

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●ゆめゴールデン 15歳
3年前から脇腹に何かできていたそうです。様子を見ていたらあまにに大きくなったので、他で診察を受けたら、大きすぎるので全部取りきれるかどうか分からないと言われ、不安になり来院されました。

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●確かに
確かに大きな腫瘤です。そして、最近急に大きくなってきたと言われます。15歳という年齢故に飼い主さんと、何度か話し合いました。そして、リスクにご理解いただき、手術に向けての準備が始まりました。

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●レントゲン写真
手術前の検査として胸部のレントゲンを撮影します。レントゲン写真を見ると2か所で骨折像がありました。「ひょっとして?」この肋骨から発生する骨肉腫、軟骨肉腫に由来しているのではないかという心配がよぎりました。飼い主さんは、一刻も早い手術を希望されていましたので、肋骨切除も考慮して、急ぎ関係機材を揃えました。

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●手術
術前検査の結果、この大きな腫瘍と肋骨の場所が多少ずれていることが分かりました。しかし、念のために肋骨部分も検査を行うことにしました。

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●摘出腫瘍
腫瘍は、筋肉の下に大きな塊で位置していました。幸い、周辺組織との接着はなく、割とスムーズに切除できました。

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●肋骨採取
気になっていた、2か所の肋骨の骨折部分から採取したものです。大きな腫瘤と関係なくとも、骨は骨で検査する必要があります。

●病理結果
7日後の病理結果は、血管周皮腫でした。この腫瘍は皮下組織に発生する悪性腫瘍で、発生部位は足に70%出現するといわています。幸い切除部位は完全に確保されていました。しかし、切除が完全でもこの腫瘍は、再発が1/3に認められると言います。よって、今後の充分な観察が必要とされます。
一方、肋骨の組織検査結果は、心配していた悪性所見は無く数か月前に骨折をした可能性が考えられました。大きな腫瘍の圧迫かもしれません?しかし、腫瘍でなく安心です。術後、何度か液体が患部に溜まりましたが、本日、14日目に無事に治療が終了しました。今後は、再発に注意し、定期的な検査に来ていただくことと、生き方を変えることをご指導したいと思います。


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