犬の大きな大脂肪腫 [News]
●メイ 7歳 チワワ ♀
1年前から稲荷寿司大の腫瘤が気になり来院されました。その1年後、さらに大きく(稲荷寿司10個分)なってしまい、いよいよ手術に踏み切る覚悟をされたのでした。
●手術
通常、毛並みに沿って切開するところですが、巨大に育ってしまったので縦切開を行いました。
筋肉の下から発生していたため、筋肉切除と切除後にドレインチューブを設置しました。
●抜糸
10日後の抜糸に来院されました。
至って元気で、大きな腫瘤が無くなったので、軽やかそうに見えます。縫合は23糸でした(右横の傷はドレインチューブが入っていた場所です)。
副腎皮質亢進症を抱えていますので、視床下部改善剤(漢方)を飲みながら定期検査を行う予定です。
やはり、出来物は早い段階で除去したほうが良いですね!
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動物と飼い主さんの為に頑張ります! [実習生感想文]
2年間の学生生活の中で私は何度も動物病院実習へ行かせて頂き、石崎動物病院は6件目となる実習先でした。実習でまず最初に感じたことは、飼い主さんとスタッフさんとの距離が近く、信頼関係が築き上げられていることです。
特に大柿の分院では、飼い主さん同士も仲が良くとても暖かく、飼い主さんにとっても動物にとっても安心できるような場所でした。また、スタッフさんの一生懸命に働く姿もとても印象的でした。
私は動物や飼い主さんに寄り添い不安をできるだけ取り除き、また適切なアドバイスが出来るような動物看護師を目指しています。
そして、春からこの石崎動物病院で働かせて頂くことになりました。まだまだ未熟者ですが、これから石崎動物病院でたくさん学び、私の目指す動物看護師へ近づいていけるよう、日々精進していきます。
広島アニマルケア専門学校
動物看護コース2年
山本実香
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良かったね! [飼い主さん感想文]
最初に、先生方、看護スタッフの皆さまへ強い感謝の気持ちをお伝えします。
体質的にも、メンタル的にも難しいシロを、術前検査、術前体調ケア、心理ケア、
そして手術最中、手術後と、精一杯の考慮、思いやり、技術で対応下さり、
本当に感謝しています。ありがとうございました。
それは、十字靭帯断裂の手術を終えた翌日とは思えない、活き活きとしたシロの「メヂカラ」や姿からも十分に察する事ができるものでした。
本当に石崎動物病院に巡り合えて良かった。
ここで手術してもらって本当に良かった。
諦めず探して探して探して良かった。
と、傍らに眠るシロを見、安堵の心もちで術後看病できました。
石崎先生に出会うまで、広島市でシロの十字靭帯断裂を手術してもらえないか、病院を調べ、目星をつけ、問い合わせ、初診をお願いしようとしました。
が、一番多く返ってきた言葉は「大学の獣医学部をご紹介しますから、そちらで手術をされるのが最も良いと思います。」というものでした。
虐待されていたシロを保護団体が引き取り、私と縁が生まれた経緯があり、
とても何日間も大学病院にシロを預ける事など出来ない。
分離不安症状が尋常でない強さのシロは術前に心理的に弱ってしまう。
いっそ手術はやめようか・・・。逡巡する日々でした。
そんな時、ある動物病院が見つかり、期待と不安の気持ちで診察に急ぎ連れて行きました。しかし、獣医はシロを真剣に見つめもせず、「物」の様に持ち、さわり、早々にシロから関心は離れ、年間実施術数や可能な術式を述べるばかりで
シロへのいたわりや情愛は全く感じられないまま診察室を出る事となりました。
「さわり方。」
無意識に獣医の先生方が行う行為ですが、そこに本質が現れると思うのです。
まるで狩りで狩った獣の死体を扱う様に突然足をつかみ診察台にシロを横倒しにする獣医。壊れた機械を調べる様にシロをさわり確認する獣医・・・。
技術を習得し技術を高め、反面、診察対象動物への情愛が薄れる。
私は広島に引っ越した事を後悔すらしました。
しばらくは病院探しを、休みたい。やめたい。
しかし、十字靭帯断裂のシロを見ていると相反する気持ちになります。八方ふさがりな気持ち、シロのことを心配で不安な自分の気持ち。
シロ自身、痛いだろうか。不自由だろう。何が起きているのかわからず混乱しているだろう。三本足でピョンピョン跳ねる歩き方をして・・・・・。
みぎ後ろ足、十字靭帯断裂から丁度、1か月たった日、
ひだり後ろ足も負担から十字靭帯が断裂してしまいました。
問い合わせの際度々、「片方の十字靭帯を断裂すると、もう片方の足も断裂する子が多いので早い手術がいいですよ。」と教えていただいていた通りになってしまい、後悔と、目が離せない心配と、手術の目途がたたない苛立ちと、
疲労のなか、広島市のエリアを諦め、広島県で探す事にしました。
すると石崎動物病院が目に飛び込んで来ました。
シロよりも小さな体の子が同じ手術をした写真もあり、
迷いなく決断。お電話し、初診予約をする事ができました。
それまで飛び込んでいた動物病院とは全く違う空気がそこにはありました。
まるで人間の小児科病院の様な、小さく不安がる者を安心させながら治療する。
今よりも良くしてあげたい。病院を怖い所と感じさせたくない。
そんな血の通った気持ちがあふれている病院でした。
そして、良くしてあげたいからこそ、技術を習得し高め、学び続けている石崎先生に出会えました。
シロへの優しい気持ち、シロに先生の気持ちが集中し、向いていて、シロのために私と会話している。と感じられ嬉しくなりました。
物言えぬシロの代弁者である私から情報をしっかりと聞く。調べる。その姿勢は本当に、動物主体の先生だと益々嬉しくなり、信頼できると感じました。
シロは心臓が少し悪い事。シロの体質実状。不安要素があっても、安全な手術が行える機器がそろっている。手術に向け体調を少しでも改善しようという準備期間がある。術中に難題が発覚しても石崎先生はきちんと丁寧に細心の注意をはらい、かつ最善の術処理を行って下さり、術後入院もシロの分離不安を考慮し翌日退院へと臨機応変に対処くださり・・・。振り返ってみると、本来は「不安こそあれ。」という渦中で、いつも安心してシロを託していた記憶しか無い事に気づくのです。